事故調査

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鶴見事故(1963年)の本当の原因|死者161名・ATSがあれば防げた「二重衝突」の構造

1963年(昭和38年)11月9日午後9時27分。神奈川県横浜市鶴見区、国鉄東海道本線。走行中の貨物列車の車軸が折れて脱線し、後続の急行「東海」が衝突、さらに反対方向の急行「十和田3号」まで巻き込んだ。死者161名・負傷者120名——前年の...
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洞爺丸事故(1954年)の本当の原因|1155人死亡・ベテラン船長が「台風の目」と誤認した悲劇

1954年(昭和29年)9月26日夜。函館湾の七重浜沖で、青函連絡船「洞爺丸」が台風の中で転覆・沈没した。死者・行方不明者1155名——タイタニック号沈没(約1500名)に次ぐ、世界史上2番目規模の海難事故だ。この事故の問いは一つだ。「なぜ...
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三河島事故(1962年)の本当の原因|死者160名・「6分間」で防げたはずの第三衝突

1962年(昭和37年)5月3日夜。東京都荒川区、国鉄常磐線三河島駅付近。わずか6分間の間に3本の列車が次々と衝突し、死者160名・負傷者296名という戦後国鉄史上最大級の惨事が起きた。報道は「赤信号を見落とした機関士のミス」という角度で伝...
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東海村JCO臨界事故(1999年)の本当の原因|日本初の核臨界事故が示した「コスト優先」の危うさ

1999年(平成11年)9月30日午前10時35分、茨城県那珂郡東海村(現・東海村)の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」転換試験棟。ウランの溶液を扱う作業中に核分裂の連鎖反応が制御不能になる「臨界事故」が発生した。作業員3名が大...
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北陸トンネル列車火災事故(1972年)の本当の原因|30人が死亡した「停車という誤判断」と初動の失敗

1972年(昭和47年)11月6日午前1時過ぎ。北陸本線・北陸トンネル(福井県敦賀市〜今庄町間、全長13870メートル)の坑内で、急行「きたぐに」(大阪発青森行き)の食堂車から火災が発生した。列車はトンネル内で停車し、煙と炎が充満する密閉空...
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新潟中越地震(2004年)の本当の教訓|死者68人・土砂崩れが示した「活断層直上居住」の現実

2004年(平成16年)10月23日午後5時56分。新潟県中越地方を震源とするマグニチュード6.8の直下型地震が発生した。震源の深さ約13キロメートルという浅い震源で、長岡市川口町(旧川口町)では最大震度7を記録した。死者68名、行方不明4...
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明石花火大会歩道橋事故(2001年)の本当の原因|11人が死亡した「群衆雪崩」を防げなかった体制の欠陥

2001年(平成13年)7月21日午後10時57分ごろ、兵庫県明石市大蔵海岸。花火大会「第32回市民夏まつり 明石市民花火大会」の終了後、帰宅しようとする群衆がJR朝霧駅近くの歩道橋上に密集し、群衆雪崩が発生した。死者11名(うち子ども9名...
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信楽高原鉄道正面衝突事故(1991年)の本当の原因|JRと第三セクターの「無断改造」が招いた42人の死

1991年(平成3年)5月14日午前10時35分。滋賀県甲賀郡信楽町(現・甲賀市)の山間を走る信楽高原鉄道信楽線、小野谷信号場と紫香楽宮跡駅の間。上りの信楽高原鉄道列車(4両編成)と、下りのJR西日本の臨時快速「世界陶芸祭しがらき号」(3両...
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関越道ツアーバス事故(2012年)の本当の原因|居眠り運転の裏に隠された格安バス市場の構造問題

7人が死亡した関越道ツアーバス事故。報道では居眠り運転が強調されたが、公式調査報告書は18時間超の連続勤務と格安バス市場の構造的問題を真因として指摘した。
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笹子トンネル天井板崩落事故(2012年)の本当の原因|設計欠陥と37年間機能しなかった点検体制

9人が死亡した笹子トンネル崩落事故。「老朽化」と報道されたが、公式調査報告書はアンカーボルトの設計欠陥と37年間機能しなかった点検体制が真因だったことを明らかにした。