黒沢 隼人|現役探偵

事故調査

JR羽越本線脱線事故(2005年)の本当の原因|死者5名・「突風」という自然現象と鉄道安全設計の限界

2005年(平成17年)12月25日午後7時14分、山形県最上郡庄内町・JR羽越本線・風間〜北余目間を走行中の特急「いなほ14号」(6両編成)が突風に煽られ脱線・転落した。乗客5名が死亡、32名が負傷した。調査の結果、竜巻またはダウンバース...
事故調査

相模原市障害者施設殺傷事件(2016年)の本当の問い|19名死亡・「障害者は不幸」という思想が生んだ最悪の犯罪

2016年(平成28年)7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に元職員・植松聖(当時26歳)が侵入し、入所者を次々と刺した。19名が死亡、26名が負傷した。戦後最悪の大量殺人事件だ。植松は現行犯逮捕され、2020年...
事故調査

秋葉原無差別殺傷事件(2008年)の本当の問い|7名死亡・「派遣切り」の時代に起きた孤立の爆発

2008年(平成20年)6月8日正午ごろ、東京都千代田区の秋葉原・歩行者天国に2トントラックが突入し、トラックで3名をはね、降車後に刃物で次々と人を刺した。7名が死亡、10名が負傷した。加藤智大(当時25歳)は現行犯逮捕され、2015年に死...
事故調査

渋川市老人ホーム火災(2009年)の本当の原因|死者10名・「無届け施設」が生んだ防火の死角

2009年(平成21年)3月19日未明、群馬県渋川市の高齢者施設「静養ホームたまゆら」で火災が発生した。木造2階建ての建物から逃げ遅れた入居者10名が死亡した。調査の結果、この施設が消防法・老人福祉法の届け出をしていない「無届け施設」であり...
事故調査

東武東上線竹ノ塚踏切死亡事故(2005年)の本当の原因|4名死傷・「係員操作の踏切」という時代遅れの設備

2005年(平成17年)3月15日午後5時半ごろ、東京都足立区・東武伊勢崎線(現・東武スカイツリーライン)竹ノ塚駅近くの「西口第1踏切」。踏切担当係員が列車通過後に踏切遮断機を早く開けたところ、通行人4名が次の上り列車に跳ねられ、2名死亡・...
事故調査

平成30年7月豪雨(西日本豪雨・2018年)の本当の原因|死者224名・「逃げない」を生んだ避難情報の限界

2018年(平成30年)6月28日〜7月8日にかけて、西日本を中心とした記録的な豪雨(「平成30年7月豪雨」・西日本豪雨)が発生した。広島県・岡山県・愛媛県などで土砂災害・浸水害が相次ぎ、死者224名・行方不明者8名という、昭和以降の豪雨被...
事故調査

有珠山噴火(2000年)の本当の教訓|「死者ゼロ」を実現した世界最高水準の火山防災

2000年(平成12年)3月31日午後1時10分、北海道虻田郡の有珠山(標高733m)が1977年以来23年ぶりに噴火した。しかし噴火直前から地震活動・地殻変動が続いており、北海道大学有珠山火山観測所・気象庁が前日から避難を呼びかけた。その...
事故調査

飛騨川バス転落事故(1968年)の本当の原因|死者104名・「一次崩落の後で待機」という判断が招いた悲劇

1968年(昭和43年)8月18日未明、岐阜県益田郡萩原町(現・下呂市)の国道41号線・飛騨川沿い。集中豪雨により崩落した土砂が国道を塞ぎ、立ち往生していた観光バス2台(乗客乗員合計107名)が、二次崩落によって約20メートル下の飛騨川に転...
事故調査

中華航空140便墜落事故(1994年・名古屋)の本当の原因|264名死亡・オートパイロットと操縦士の「綱引き」

1994年(平成6年)4月26日午後8時15分、愛知県・名古屋空港(現・名古屋飛行場)に着陸進入中の中華航空(チャイナエアライン)140便(A300-600R型機)が突然機首を上げ、失速して滑走路手前の草地に墜落・炎上した。乗客乗員271名...
事故調査

ボパール化学工場事故(1984年)の本当の原因|史上最悪の産業事故が問いかけた「途上国の安全水準」

1984年(昭和59年)12月3日未明、インド中部・ボパール市。米国の化学企業ユニオン・カーバイド社(UCC)のインド子会社が運営する農薬製造工場から、猛毒のイソシアン酸メチル(MIC)が大量に漏洩した。工場周辺のスラム街に住む数十万人が毒...